瀬川くんのジャージ



チャイムがなる寸前の、みんなが揃っている教室に。

涼くんはわざわざ前から、手を繋ぎながら入る。


「またあとでね」と手を離すと。



「うん。また」


と、抱きしめるように、引き寄せながら、頭を撫でて席のほうに進んだ。


…めちゃくちゃ視線を感じる。

なるべく早歩きで、席に戻ると。



キラキラした目ですみれちゃんがこっちを見ていた。




「おめでとう…!」


なんのことかは、言われずともわかる。

照れながら「ありがとう」と返すと、すみれちゃんからの質問責めにあった。