――――

遊び放題の料金を払い、中に入ると1階にはゲームセンターが広がっていた。



うわー!広い!
UFOキャッチャーやプリクラがスペースいっぱいに並んでいる。

キョロキョロしていると、「心春」と優しく肩を叩かれる。


「あのふたり、テンション上がると、周り見えなくなるから置いていかれる」


「…涼くん、ありがとう」


なんか、優しくない?
さっき爽くんに何言われたんだろ、とちょっと気になる。


ボウリングのほうへ、どんどんと進むすみれちゃんと爽くんを見失わないように早歩きで追いかけた。