僕は壁に隠れたまま固まった。 ムッチーも目を見開いているから、多分僕と同じことを思っている。 僕たちはジョーの死について、敢えて望愛に聞こうとはしてこなかった。 望愛の心の傷を更にえぐりたくなんかないし、悲しい顔なんて望愛にさせたくなかったから。 大地君は望愛の心をいやすように、優しい声を紡いでいる。 『今日だけ俺が、お兄さんの生まれ変わりになってあげる』 『でも……』 『望愛ちゃんはお兄さんに、なんて言われたいの?』