ファイヤークイズ午後の部

「なんだ……よかったじゃん」


友香がホッとしたように呟く。


うん、良かった。


だけど春香のことはこれで完全に終わっていたという事だ。


《それでは続いて午後の部にうつりたいと思います!》


その言葉に、今安堵の声を漏らした友香が険しい表情になった。


浩二と一真も真剣な表情でアナウンスを聞いている。


あたしは唇を引き結んで炎を見つめた。


今にもあたしたちの体を飲み込み、夢に見たように溶かしてしまいそうな勢いがある。《まずはサイコロを振ります》


アナウンスがそう言うと、午前と同じように中央のステージに4人の名前が書かれたサイコロが現れた。


サイコロが乗ったテーブルが徐々に傾き、飛び跳ねるようにして転がる。


そして出た目は……。