ファイヤークイズ午後の部

「たぶん、そうなんだろうね……」


友香が首を傾げながらもそう言った。


「でも、俺たちの共通点なんてないだろ」


浩二が言う。


「そうだよね……」


友香は眉を寄せてそう言った。


「でも、午前の部の奴らだってそうだろ? 表面的な共通点はなかったはず」


そう言ったのは一真だった。


その辺の事情は、あたしにはまだわからないからみんなの意見を聞くしかなさそうだ。


「っていうか、午前の部に選ばれてたみんなってどうなったんだろう」


思い出したように友香が言った。


確かに、クイズがすべて終わった後、モニターは暗転した。


その後教室内に白い煙が充満して、気が付けばここに立たされていた。


「きっと大丈夫だよ。クイズは終わったんだから」


あたしは無理やり笑顔を浮かべてそう言った。