ファイヤークイズ午後の部

「これ、さっきモニターで見てた体育館!?」


友香が悲鳴のような声でそう言った。


「嘘だろ……次は俺たちの番ってことか?」


一真が驚愕の声を上げる。


あたしもそう思っていたところだった。


「でもおかしいだろ。なんで転校生が入ってんだよ」


そう言ったのは浩二だった。


浩二は、まるであたしが犯人だとでも言いたそうな視線を投げてくる。


「わからない」


あたしは素直にそう言い、左右に首を振った。


このメンバーに自分が選ばれるなんて、あたし自身が一番驚いていることだった。


だって、クラス内でもほとんど会話した記憶がない3人なのだから。