《続いての回答者は川野佐和さんです!》


自分の名前が呼ばれても、あたしは考え事を続けていた。


この3人には共通点がある。


故人情報を持っていた浩二。


それを流出させて金に換えた一真。


妊娠したと嘘をついて一真から金を奪った友香。


……やっぱり、あたし1人が異質な存在なのだ。


《まずは大切なものをどうぞ!》


そう言われて我に返り、あたしはステージへと視線を向けた。


今度はなんだろう。


そう思っていると……白い箱がポツンとテーブルの上に乗っていた。


「え……これって……」