「お前が妊娠したっていうから金出したんだろうが!!」


一真の言葉にあたしは目を見開いた。


一真と友香はそういう関係だったのだ。


でも、それなら一真のときに出て来たあの女性の写真はなんだろう?


確か、夏子って呼んでいたような……。


「別にいいじゃん。あんただって本命が別にいたんだから」


友香はなんでもないことのように言い放った。


「なんだと! あの金返せよ!!」


「ちょ、ちょっと落ち着いてよ2人とも」


あたしを挟んでどなり合いをされるのはゴメンだった。


かと言って、あたしが口出しできるような事ではない事は、わかっている。