ファイヤークイズ午後の部

「夏子……」


一真が呟くのが聞こえて来た。


夏子。


それが写真の子の名前のようだ。


一真の彼女だろうか。


そう思っていた時だった。


「あの子、誰?」


あたしの左側にいる友香が言った。


しかし、一真は答えない。


炎の音にかき消されてしまったのかと思ったが、友香は一真に聞こえるように大きな声を出していた。


ということは、一真は意識的に返事をしなかったのだ。