仁坂は何やら悔しそうにまどかちゃんを見ていた。

ほらほら、そういうところだからね?

でもこれで仁坂にバレずに誕プレが買える!
今まで溜め込んでたお小遣いで奮発しーよおっと!






またまどかちゃんと遊びに行くということで仁坂に猛反対されるかと思ったが、2回目だけあって前回と同じ条件で了承してくれた。

それでショッピングモールに来たのはいいものの、仁坂の欲しい物が分からない・・・。

もっと早く知っていればじっくり観察できたんだけどなー。

「ねーねー見てこれはどう!?」

まどかちゃんは今朝の宣言通り、どこから持ってきたのかも分からない大きなクラッカーを抱えていた。

そんなのホントに売ってたんだ・・・!?

大砲みたい!

「でもそれ危なくない?!」
「何とかなるって!」

まどかちゃんってこの学校受かるくらいなんだから、世間から見て一応頭いい方なんだよね?