隣の席の一条くん。

まるで、一条くんが無関心みたいな言い方。


でも実際、こんなに気を利かせてくれたのは一条くんだけだ。

そりゃ、クラスの男の子も心配してはくれたけど、「大丈夫?」とか「仕事に影響ない?」とか聞いてくるだけで、肝心なことはなにもしてくれなかった。


「一条くんにこんなふうに優しくされたら、みんな印象変わるんじゃないかな〜?特に女の子なら、尚更!」


クラスメイトも、一条くんにこんな一面があることは知らない。