隣の席の一条くん。

連れて行く…?

どうやって?


と思ったときには、わたしの体はふわっと宙に持ち上げられていた。


えっ…。

ちょっと…これって……!


とっさに、一条くんの首に抱きつくように腕をまわしたけど――。

これって、いわゆる…お姫様抱っこってやつじゃん…!


こんなの、現実じゃありえないから!

ドラマとか、少女漫画とか…!


しかも、される側はかなり恥ずかしい…!!