隣の席の一条くん。

「彩奈は、爽太くんの保護者だね〜!」


そのやり取りを見て、お腹を抱えて笑った。


一条くんとわたしたちがこんなに仲よくなれるだなんて、1ヶ月前には想像もできなかった。


だけど、それをよく思っていない人がいることに、このときのわたしはまだ気づいていなかった。



それから、数日後。


わたしは、リコーダーを抱えて廊下を走っていた。


次の授業は、視聴覚室で音楽。