隣の席の一条くん。

「…は?お前、わざわざそんなこと言いにきたの?」

「うん。オレも金髪にしたいけど、先生に怒られるのイヤだし、そもそもオレには似合わないから。だから、オレの分まで不良がんばって!」


それだけ言うと、爽太くんは満足したのか、自分の席に戻っていった。


ゲリラのように突然現れ、そして去っていった爽太くんにポカンとした表情を浮かべる一条くん。


そして、フッと笑みが溢れたのが見えた。