隣の席の一条くん。

「…ねぇ、なにこの絵っ」

「は?犬に決まってんだろ」

「これが犬…!?一条くん、絵心なさすぎ〜」


わたしの国語の教科書の端に、よくわからない生き物を描いていると思ったら、どうやら犬らしい。

変な絵を描くから、思わず笑い声が漏れてしまった。


「そこ!静かにしなさいっ」


そのせいで、先生に怒られてしまった。


「…もうっ!一条くんのせいで、怒られたじゃない」