無愛想で、こわい人だと思っていたけど――。 実は、聞いてなさそうで授業は聞いていて。 名前なんて覚えるつもりなさそうな言い方して、ちゃんと覚えてくれていて。 隣の席になってみて、わたしが知らない一条くんが少しずつ見つかっていった。