隣の席の一条くん。

晴翔を知るきっかけとなった1年前と同じ座席に、わたしと晴翔が並んで座る。


「隣の席だね、一条くんっ」


お返しに、わたしもわざと『一条くん』と呼んでみた。



その日の帰り。


「晴翔、帰ろー!」

「待てよ、ひらり。爽太と島田さんは?」

「先に帰るって連絡あったよっ」


わたしは、下駄箱で上靴を脱ぐ晴翔の腕を引っ張る。

そして、ローファーに履き替えた晴翔がわたしの手に指を絡めてきた。