隣の席の一条くん。

それが、今のわたしの夢。



〈でもそうなったら、ひらりは芸能界を――〉

〈引退することになるね。アイドルでもなくなっちゃう〉


そんなことになるなんて、少し前までは考えられなかったけど。


〈晴翔は、…イヤ?アイドルのひらりのほうがよかった…?〉


わたしがそう尋ねると、電話越しからプッと笑う声が聞こえた。


〈愚問。俺が、“アイドル”ってブランドに興味があると思ってる?〉