隣の席の一条くん。

〈俺は、ひらりが決めることだったらどっちだっていい。ひらりのためなら、喜んで身を引く覚悟だから〉


晴翔はこう言ってくれている。


…だけど、わたしが出した答えは――。


〈わたしは、普通の女の子になりたいの。好きな人といっしょにいても、顔を隠さずに人前で堂々と手を繋いで歩けるような〉


今のアイドルとしての人気をなくしても、わたしはごく普通の、どこにでもいるような女の子になりたい。