隣の席の一条くん。

そして、窓越しにいるわたしと――目が合った。


〈ひらり見っけ〉


こんな雨の日に、傘も差さずに、全身ずぶ濡れなのに…。

のんきに、こちらに向かって手を振っている。


〈晴翔…。どうして、こんな日にわざわざ…〉

〈ひらりが、直接会って話したかったって言うから、会いにきた〉


明日になれば学校で会えるっていうのに、晴翔はわたしのために、雨の中ここまできてくれたんだ。