隣の席の一条くん。

ふと思えば、わたしの部屋からも救急車の音が聞こえる。


「こっちでも鳴ってるよ。偶然だね」


そう言おうとして、わたしはなにかに気がつく――。


…もしかしてっ!


ベッドから飛び起きて、慌てて窓の外を見る。


家のすぐそばを救急車が通って行くのが見えた。

と同時に、晴翔の電話から聞こえる救急車の音も小さくなっていく。


わたしが目を凝らして、辺りを見回すと――。