隣の席の一条くん。

「それだけじゃない。水面下で、ひらりをソロデビューさせようという話も進めていた。だからこれを機に、来年はソロでの活動もがんばってみないか?」


女優業に加え、ソロとしてもデビュー。


まるで、夢のような話。

…だけど、これは現実。


「少し冷静になって考えてほしい。ひらりにとって、なにが“一番”大切かを」


社長は、その場で答えを求めなかった。


夏休みの間にゆっくり考えてほしいと。