隣の席の一条くん。

怜也と共演したドラマだ。

普段はにこやかだけど、熱が入るととたんに厳しくなる監督だった。


「その監督が、ひらりの演技を気に入ってくださってね。来年、映画とドラマを撮るから、その主役にぜひひらりをと言ってくださってるんだよ」

「…ひらりが、映画の主役にですか!?」


ママは前のめりになって、社長の話を食い入るように聞く。


わたしが、…映画とドラマの主役。

今までにない大きな仕事だ。