隣の席の一条くん。

わたしは上着の襟元で顔を隠し、キャップを被って俯きながら歩く。

今のところ、わたしがPEACEのひらりだって気づく人はいない。


わたしは、何隻かのボートが浮かぶ池のほとりにやってきた。

そこにあったベンチに腰を下ろす。


ここから池を眺めていると、ボートに乗っているのはカップルが多い。

彼氏がオールで漕いで、彼女が笑っている姿が見える。


…みんな楽しそう。