隣の席の一条くん。

「これで決まっちゃいましたからね〜。私も、個人的には変更前の方が好きですけどねっ」


スタッフさんもそんなことを思ってくれていたんだ。


わたしもそう。

繋いだ手を離して別れる方が、切なさが残る感じがする。


「けど、怜也くんはキスシーン撮る気満々みたいですから、怜也くんに任せちゃえば大丈夫ですよ!」

「…怜也は、何回もキスシーンを経験してるから、あんなに平然と――」