隣の席の一条くん。

わたしとのキスだって、とくになんとも思っていないことだろう。

涼しい顔をしている。


わたしは…、こんなにもイヤでイヤでたまらないのに。


俯くわたしを見て、怜也が悟った。


「もしかして、ひらりは初めて?…キスするの」

「…だったら、なに。キスするフリでもしてくれるの?」

「まさか〜!“恋愛禁止”のPEACEのメンバー、ひらりのファーストキスをオレが奪う。よくも悪くも、バズるの確定だろ!?」