隣の席の一条くん。

いつもと雰囲気が違うわたしに驚く爽太くんを置いて、彩奈はキョロキョロと周りを見回している。

もちろん、彩奈の御目当てはと言うと――。


「…いたっ!!怜也!生怜也だよぉぉ!!」


ロケバスから出てきた怜也を見つけるなり、大興奮の彩奈。


彩奈は怜也しか見えていないみたいで、メイクを終えたわたしのことも、隣にいる爽太くんのことも忘れている。


そんな彩奈の横にいる一条くんは、眠たそうにあくびをしていた。