隣の席の一条くん。

「彩奈。今度の土曜日って空いてる?」

「土曜日?空いてるよー。どうしたの?」

「実は、土曜日に近くでドラマの撮影があるんだけど、特別に友達を呼んでもいいって監督さんが言ってくれてっ」

「…マジ!?もしかして…怜也にも会えるの!?」


1限の苦手な数学の用意を嫌々していた彩奈の表情が、一瞬にして変わる。


「怜也もいるよっ。最後のシーンだからね」

「やった♪行く行く!」