隣の席の一条くん。

……忘れる?

さっきの告白を…!?


「どうして、そんなこと――」

キーンコーンカーンコーン…!


わたしが聞き返そうとすると、それを遮るように下校を告げるチャイムが鳴った。


「…もうこんな時間か。じゃあ、今日はここまで」


一条くんは、まるで何事もなかったかのように立ち上がると、散らばった資料集を元の棚に戻した。


…結局、一条くんにはそれ以上聞くことができなかった。