隣の席の一条くん。

「俺、花宮さんのことが好きだから。だれにも渡したくないくらい好きだから」


静かな図書室に響く――。

一条くんの告白。


一瞬、なにが起こったのかわからなくて、…夢かと思った。


だって、あの一条くんが…わたしのことを……?



しばらくの間、ポカンとしてしまった。


「おーい」と言って、わたしの顔の前で手をひらひらさせる一条くんに気づいて、ようやく我に返る。