隣の席の一条くん。

どれも厚みのある重たい資料集だ。 


そんなものが頭に降り注いだにも関わらず、まったく痛くない。


驚いて見上げると――。


「…あっぶねー」


なんと、一条くんがわたしに覆い被さるようにして守ってくれていた…!


「一条くん…!どうしてっ…」

「花宮さんがバランス崩すのが見えたから…、とっさに。…どこか打ったりしてない?」

「…わたしは大丈夫」