隣の席の一条くん。

図書室の一番奥にあって、その資料集の棚と棚に挟まれているだけで圧迫感を感じるほど。

この本棚を利用する人はあまりいなく、今もわたしと一条くんしかいない。


一条くんと背中合わせで、別々の棚を探していく。


少し探したところで、一番上の棚にお目当ての資料集があるのを見つけた。


だけど、その資料集がある棚の位置は、わたしの頭よりも高い。

背伸びをすれば、なんとか届きそう。