隣の席の一条くん。

一条くんがそう言って、一瞬にして顔が赤くなるのがわかった。


「そっ…それは……!!」


できれば、その話題については触れてほしくなかった…!


だって、一条くんには「ふ〜ん」で流されたから、まだ心の傷が癒えてないのに…また掘り返されるなんて。


「俺は気にしてないから。どうせ、島田さんに無理やり言わされたとかでしょ?」


傷がさらに深くなった。


やっぱり一条くん、冗談だと思ってる。