隣の席の一条くん。

釣り合わないとか、似合ってないとか、そんなのなんだっていい…!


だって、わたしは一条くんのことが――。



わたしはその女の子たちに言い返そうと、机に手をついて立ち上がった。

だけど、わたしの腕を一条くんが握った。


「…いいって」


一条くんはそれだけ言うと、そっとわたしを座らせた。


「どうして止めるの…!?あんなこと言われて、悔しくないのっ?」