「もちろん俺も、タダでくれとは言わない。俺のサンドイッチと交換しよう」
一之瀬くんは、自分のお昼ご飯を私の机の上にのせる。
「通学前に、朝7時からやってる近所のパン屋で買ってきた、サンドイッチあげるから。ここの美味いんだぞ?
ハムたまごサンド、ツナサンド、あと、ハンバーグサンドと。どれが良い?」
私に、くれる前提なんだ。
容器にぎっしりと入った、3種類のサンドイッチ。
どれも美味しそう。食欲をそそられる。
一之瀬くん、確かハンバーグが好きって前に言ってたから。ハンバーグ以外のほうが良いかな?
「それじゃあ、ハムたまごをもらおうかな」
容器から、ハムたまごサンドを1つ手に取る。
「いただきます」
さっそく、パクッとひとくち。
「ん〜っ」
たまごがふわふわで、すごく美味しい。



