「はぁー! やっと休憩だよ〜」 職員室から教室に戻り、自分の席に着く私。 「みっちゃん、おかえり。日直お疲れ様。ご飯食べよ?」 「うそ! 七星、待っててくれたの? ごめんね」 私は昼食を待っていてくれた七星と、私の机を挟んで向かい合わせに座り、お弁当の包みを開く。 すると、背後からふわっと柑橘系の香りがした。 かと思えば、今度は突然私の右肩に重みを感じる。 なっ、何!? 「美月のお弁当、めっちゃ美味そーっ」 耳元で甘い低音ボイスがして、声のほうに目をやると……。