「朝陽が去年からずっとキミに片思いしてるから、一体どんな子かと思ってたけど……」 澄野くんのくっきりとした二重の目が細められ、端正な顔が近づいてきた。 息がかかるくらい、間近で見下ろされる。 「ちょっと、ごめんね?」 澄野くんは、私の掛けているメガネを勝手に外すと。 「!」 私の顎を、片手でくいっと持ち上げた。 そして、じっとこちらを見つめてくる。 人のメガネを勝手に外したかと思えば…… いきなり、何!? 顔、近いんだけど。ドキドキする……。