「それより、ぶつかったけど……古賀さん大丈夫だった? 歩きながらの読書は危ないよ?」


「はい……本当にごめんなさい」


そこは、私も反省しなくちゃ。いつもしてた訳ではないけど、歩きながらの読書はやめよう。


「古賀さんに怪我とかなくて良かった。
あ。今日は文庫本、逆さまになってないね」


なっ……!


「今日のクラス替え、俺ら同じクラスになれてると良いな。じゃ!」


…… "俺ら" って。


別に私は、あなたと同じクラスになりたくないんですけど。