「弁当ありがとうな、みつ」 ──ちゅっ。 頭の上に、キスが落ちてくる。 「お礼のキス」 ちゅっ。 朝陽くんは、私の髪に、耳に、頬に、首筋にと、順に口づけていく。 「あ……っ」 彼の口づけになされるがまま、動くことができない。 唇が合わされるたびに、朝陽くんへの好きって気持ちが湧き上がってくる。 「みつ、次はどこがいい?」 朝陽くんがわざとらしく、耳元に囁く。 耳に息が……! くすぐったい。 「そうだなぁ。次は……」