「ご飯食べようか。みつの弁当あけるよ?」
「うん」
朝陽くん、喜んでくれると良いな。
朝陽くんが、お弁当の蓋をパカッと開く。
「お〜! めっちゃ美味そう。サッカーボールのおにぎりに、玉子焼き。タコさんウインナー、唐揚げ……。
うわ! 今日は俺の好きなハンバーグもある」
朝陽くんの目が、キラキラと輝く。
「朝陽くん、ハンバーグ好きだって言ってたでしょ? 昨日家に帰ってから、作ったの」
私なりの、ちょっとしたサプライズ。
「えー? やばい。覚えててくれたのか?
念願だった、彼女の手作りハンバーグ。これは、感激だわ」
朝陽くんの目尻下がりまくり。



