「朝陽くん、お腹空いたね」 私が机の上にお弁当を置いて、椅子に座ろうとすると。 「みつ、座るのちょっと待って」 「え?」 朝陽くんから、待ったがかかった。 何だろう? 「俺が先に座るから」 朝陽くんが私より先に椅子に座ると……。 「みつの席は、ここ」 朝陽くんは当然のように、自分の膝をぽんっとたたいた。