朝陽くんは私の肩に手をまわすと、自分のほうへ思いきり抱き寄せた。 「この子。古賀美月は、俺の彼女だから」 朝陽くんが突然、彼女宣言したかと思ったら。 ──チュッ。 私の唇は、一瞬で朝陽くんに奪われていた。 「「キャーーー!!!」」 クラスメイト(主に女子)の悲鳴にも似た叫び声が、教室に響き渡る。