朝陽くんと両思いになった翌朝。


「おはよ、みつ♪ 今日も朝から可愛いな」


私が学校の最寄り駅の改札口を出ると、なんとそこに朝陽くんがいた。


「おはよう……え、朝陽くん!?」


徒歩通学の朝陽くんが、どうして駅なんかに!?


「みつと一緒に登校しようと思って、待ってた」

「待ってたって……え!?」


朝陽くんの家は、高校から徒歩圏内。


しかも学校から朝陽くんの家と、この最寄り駅は、真逆の方向にある。


だから、どうしても遠回りになるのに……。


「なんか、ごっ、ごめんね? 朝陽くんの家、反対方向なのに」

「なんでみつが謝んの? 俺が早くみつに会いたかったから、勝手に待ってただけなのに?」