俺が好きなのは、ずっとお前だけ。



「まぁ俺は、もし他の女子全員に嫌われたとしても、古賀さんだけが俺のことを好きでいてくれたら、それで良いんだけどな」


一之瀬くんが隣の席で頬杖をつきながら、私を横目でチラッと見る。


「何それ。本気ですか? どうせ、口から出任せでしょう?」


「えーやだな〜。俺は、いつも本気だよ。古賀さん」


本気……?


本気と言う割には、ふわっとしてるというか。軽く聞こえる。


一之瀬くんのような目立ってモテる男子は、昔からどうも良いイメージがないから。