「それより朝陽くん。私を避けてたんじゃ?」 「話、そらすなよ。好きな人って誰!? ムカつく」 耳元で聞こえる低音ボイスが、少しイラついている。 「しかも話があるって、こんな紙まで俺の下駄箱に入れて……」 朝陽くんが、成宮さんの手によって下駄箱に入れられた、私のルーズリーフを見せてくる。 「あ、朝陽くん。はなしてっ……!」 「ダメ。絶対に離してなんかやんない。 お前のこと、もう1秒も離したくない」 後ろから私を抱きしめている朝陽くんの腕が、更にギュッと力を増す。