俺が好きなのは、ずっとお前だけ。



「やった! ねぇ皆、一之瀬くん日曜日のカラオケ来てくれるって!」

「わー! 朝陽くんが来てくれるの、超久しぶりだよね。嬉し〜」


朝陽くんをカラオケに誘った木村さんが、他の女の子たちと一緒に喜んでいる。



朝陽くん日曜日、女の子たちとカラオケ行くんだ。

私のことはほぼ無視なのに、他の子とはカラオケまで行くんだ。


って! そんなの、誰とどこに行こうが、朝陽くんの自由だし。

別に私と朝陽くんは、付き合ってるわけじゃないんだから。


自分に言い聞かせる。だけど、ものすごくモヤモヤする。


今まで朝陽くんが、女の子に囲まれたり、遊びに誘われたりする光景は、何度も見たことがあったのに……。


なんで今日は、前よりもこんなに胸がぎゅうっと苦しくなるの。


朝陽くんに、他の女の子とカラオケに行かないで欲しいって思ってしまうの?


こんなのおかしい。