俺が好きなのは、ずっとお前だけ。



え? え!?


「朝陽くん!? 一体どこへ!?」


朝陽くんに腕を掴まれたまま、階段を下り、1階の廊下を進んでいく。


廊下の角を曲がり、着いた先は保健室だった。



「美月、どこも怪我とかない!? 念の為にと思って、保健室連れてきたんだけど。こんな大事なときに、先生いないのか」


保健室の中に入ると、そこは無人だった。


薬品の匂いが、ツンと鼻を掠める。


「美月、どこか痛いところはないか!? 怪我は!?」


朝陽くんは、私を保健室のベッドに座らせると、その隣に腰を下ろした。


「大丈夫だよ。何ともない。一晴くんが、間一髪のところで後ろから支えてくれたから……っ」

「そうだ、前島と……くそっ、成宮の奴……! なぁ、美月」