「まぁ、もし美月が嫌って言うのなら……やめてやっても良いけど?」 え? 「俺はもう少しこうして美月とくっついていたいんだけど、ダメ?」 耳のそばで、甘えたように言われる。 ダメだなんて、そんなことは……ない。 私は、ふるふると首を振った。 「美月がダメじゃないのなら、良かった。それじゃあ、あと少し……」 朝陽くんが、起こしていた頭を再び私の肩へと置く。 こうしてると、すぐそばに朝陽くんを感じられて、肩の上の朝陽くんの重みに安心する自分がいる。