俺が好きなのは、ずっとお前だけ。



どうして胸が痛むのかは、分からないけど。


「真宙くーん! 頑張ってーっ!」


隣の七星が、普段は滅多に聞かないような大きな声を出している。


七星の声に気づいたのか、澄野くんが七星のほうを向いて笑顔で手を振る。


そんな澄野くんに、七星が頬を赤らめてはにかむ。

ほんと、可愛い。恋する女の子だなぁ。



「「朝陽くん、頑張ってーっ」」


複数の女の子の、一之瀬くんへの黄色い声援が聞こえる。


わっ、私も七星みたいに、応援するほうが良いのかな?


でも、大きな声を出すなんて……。