「それじゃあ、今度は俺が美月のおにぎりもらうな。ちなみに中の具は何?」 「今日は、ふたつとも鮭」 「鮭かぁ。俺、好き」 一之瀬くんの長くてきれいな指が、ラップに包まれたおにぎりを1つ掴む。 「いただきまーす」 一之瀬くんの口の中へと、私のおにぎりが入っていく。 そういえば、家族以外の誰かに自分の作ったものを食べてもらうのって初めてかも。 ちょっとドキドキするなぁ……。